商品の説明
膠は動物の皮や腱などから抽出されたゼラチンを主成分とするタンパク質の類です。
元々20%程度の水分を持っている膠は四季折々の温・湿度の影響の下、水分を取り入れたり、排出したりしながら加水分解を続けています。
数十年、百年以上経過した墨には加水分解が進み炭素も凝集し、“消し炭”のような墨色を呈する物があります。このような墨でも新しい膠を加えることにより十分つかえる墨に変身させることができます。
それも新墨では出し得ない古墨独特の風情を表現し、何物にも替え難い貴重な物になります。
「棒膠」と「No.101」「蒼稜」「茜稜」は、その用法において対極の存在で、言い換えればプラス・マイナスの関係になります。
商品サイズ:18×85×7
外装サイズ:37×98×19
包装資材:桐箱
膠(ニカワ)
これは獣類、魚類などいろいろな動物のコラーゲンという物質を含んでいる骨、皮、腱、結合組織、うろこ、浮袋などの部分から取り出されたゼラチンを主成分とするたんぱく質の類です。
ニカワはススと練ることによりスス粒子、粒子群の間に入ってよく知られているその接着性によってこれらをくっつけ合わせ、墨してのあの形を作らせる役目があります。
次にその形を作ったものを乾燥すると、ニカワ液の中の水分はほとんどすべて除かれ元の乾いた状態に近いニカワが残ることになります。この状態になったニカワはススを強く接着して普通にみられるあの硬い墨の形を保たせる役目があります。