商品の説明
上羽絵惣 白狐印の胡粉・・・・1751年の創業当時からの商品です。
【白狐印の胡粉の特徴】
ホタテの貝殻が原料です。胡粉独特の白は、ほかの白色顔料では得られません。胡粉は、弾力すなわち粘りがあり、色もふっくらとして落ち着きがあり、また厚みがあって立体的で、遠方より隔てて見ていただくと、一層色が引き立ちます。
粉末の状態ですので、ニカワ液で練って使用してください。
【胡粉のグレードについて】
価格の高いものほど精製度が高く、また粒子も細かく、極められた白色を有します。
飛切胡粉を頂点として白鳳、寿、白雪印が「白」を表現するために、よく使われています。その下の白花、雪印は白の絵具としても下地用としても、使われます。
お値段の安い「粉末胡粉」は、下地用・盛り上げように使用されます。精製度が低いため、白の絵具として使うには、色の冴えは今ひとつです。
【白狐印の胡粉が出来るまで】
北海道産のホタテの貝殻をよく洗い、天日・風雨に7~10年さらして風化させます。
その中から上質のものを選り分けて、きれいな地下水で3時間水洗い。
再度天日に干したあと、粉砕し粉末にします。ボールミルを用いて微粉末にします。
飲料水としても美味しい、きれいな地下水で水飛。繰り返し攪拌し、沈殿させ、不純物を取りのぞき、純粋な胡粉に磨き上げていきます。
【上羽絵惣のご紹介※上羽絵惣ホームページより抜粋】
・・・初代惣兵衛が宝暦年間(1751~1763)に京都市下京区東洞院通高辻下ル[燈籠町]において、上羽絵惣(胡粉業)を 創業して以来、日本画用絵具専門の店としてプロの日本画家の方が お使いになられる岩絵具を中心にTRADE.MARKがBYAKKO(白孤)の胡粉、泥絵の具、棒絵具などを扱っております。上羽絵惣では、近代の簡素化・機械化していく世の流れに逆らうように、手作業にこだわりつづけた理由は「ぬくもりと職人の五感」を忘れてはならないという熱い想いからです。彩りを表現する日本画材屋の老舗として手抜きはできないと考えております。また、見た目には変わらなくてもプロの画家の方々に、当社の商品は「筆さばきがちがう」と、おっしゃっていただいております。商品の品質管理には細心の注意を払い、信用と名を裏切らない仕事をすることが第一と考え製造、販売しております。・・・